グラフィカル分析におけるトレンド継続パターン
トレードの準備はできましたか?
概要
- 継続パターンは動きの一時停止と、その後のトレンド再開を示唆します。
- 短期の保ち合い後にトレンド再開へ参加するエントリー機会を提供します。
- 強気・弱気、あらゆる時間軸で出現します。
代表的なトレンド継続パターン
1. フラッグ
- 鋭い値動きの直後に現れる、旗のような短期保ち合い。
- 形成:一方向への強い動き(旗竿)の後、小さな平行チャネル内での調整(旗)。
- ブレイク:上昇トレンドでは上抜け、下降トレンドでは下抜けで継続を示す。
- 解釈:ブレイク後に既存トレンドが続きやすい。
2. ペナント
- フラッグに似るが、保ち合いが小さな収束三角形(ペナント)となる。
- 形成:急伸(または急落)の後、収束トレンドライン内で短期保ち合いを形成。
- ブレイク:直前の動きと同方向へブレイクしやすい。
- 解釈:トレンド再開前の短い一服。
3. 上昇トライアングル
- 水平レジスタンスと切り上がる安値から成る強気継続パターン。
- 形成:水平レジスタンスに対して高い安値が続き、三角形を形成。
- ブレイク:レジスタンス上抜けで上昇トレンド継続を示唆。
- 解釈:買い圧力の蓄積により、上方向ブレイクが起こりやすい。
4. 下降トライアングル
- 水平サポートと切り下がる高値から成る弱気継続パターン.
- 形成:水平サポートに対して低い高値が続き、三角形を形成。
- ブレイク:サポート割れで下降トレンド継続を示唆。
- 解釈:売り圧力の蓄積により、下方向ブレイクが起こりやすい。
5. レクタングル
- 水平サポートとレジスタンス間の横ばいレンジでの保ち合い。
- 形成:価格が水平レンジ内で推移し、四角形(ボックス)を形成。
- ブレイク:上抜け(強気)または下抜け(弱気)で既存トレンドを継続。
- 解釈:ブレイク方向にトレンド再開が起こりやすい一時的な保ち合い。
トレンド継続パターンを使う利点
- 保ち合い中のエントリータイミングを明確化できる。
- トレンドフォロー手法を強化し、再開ポイントを把握しやすい。
- 強く持続的なトレンド局面で特に有効。
トレンド継続パターンの限界
- ボラティリティが高い局面ではフェイクブレイクが起こりやすい。
- 出来高増などの確認シグナルが必要になる場合が多い。
- レンジ相場では信頼性が低下し、追加コンフルエンスが求められる。

